転属社員と休日に
5月の西安出張は無く、休日に本社転属社員たちのビジネス用品買い出しに付き合うことにした。実行日は、海外事業部長馴染みの店のバーゲンセール期間に合わせた。この期間、早朝から並ぶとテイシュペーパー3箱と食品がプレゼントされ、スーツも50%〜70%割引になる。社員たちには早朝から並ぶよう指示した。
部長と私は開店30分前に現地到着。前夜の激しい雨の影響か、社員たちは先頭付近にいたが、その後ろには20名程度しか並んでいない。この状況だとテイシュペーパーが貰える。列に並ぶのは初めてのこと、タダで品物が貰えるのがこんなにも嬉しいことだとは知らなかった。これからは並ぶぞ。
部長は、テイシュペーパーを受け取ると直ぐに走り出した。目的は、店員2名を当社専属に確保するためだ。買物人は4名、部長は外に設けられた特別割引コーナーと店内を、大声を出しながら行ったり来たり。スーツ、シャツ、カバン、靴の順に、4名分の買物を同時に進めていく。その動きに無駄はなく、所要時間1時間というこれまでの最短時間で買い物が終了した。お見事。
寮に買物荷物を置き、全員で食事に出かけた。私が選んだレストランはロイヤル・ホスト。西安にはない雰囲気と味が楽しめる店と思ったからだ。入店前から大騒ぎ、全員で記念撮影。席に付いたところで、メニューを眺めながらの料理解説。各自希望する料理を注文し、慣れないナイフ&フォークでやや緊張気味ではあったが、食事を楽しんでいた。
…6月の西安…
本社出張者用宿舎を準備
本社と西安社員の交流を深めるため、本社からも西安へ社員を出張させたいと思っている。だが、本社には海外に不慣れな社員が多く、海外恐怖症患者までいるから困る。これを進めるには強制執行しかないが、出来れば納得して出掛けてもらいたい。考えた結果、「節約」の二文字でプレッシャーを掛けることにした。
西安社員の日本滞在ビザ取得には手間と日数と費用が掛かる。だが、本社社員の中国滞在は15日以内であればビザ取得の必要はない。つまり、手続費用がいらない。最後の決め手は、本社社員の出張宿泊費をゼロにする。西安事務所から道一つ隔てたところに開設した日本語研修センターの中に宿泊室を設け、本社出張者に利用してもらう。経費の大幅削減になり、抵抗できる社員はいなくなる。
宿泊設備の準備だが、実は昨年秋から進めてきた。最後に残ったのがウオシュレットの設置だ。今や日本人にとっては必需品で、費用は掛かるが設置するしかないだろう。TOTOの販売店を訪ねて費用を確認した。来月には設置工事を済ませる。
|